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千駄ヶ谷の歓喜(あと一つ) [バレーボール]

男子バレーボールにとって、この日は重要な一日だった。北京五輪世界最終予選でアジア1位となれば、北京行きが決まる。今日のオーストラリア戦に勝てば、これまでアジア相手に負けなしなので、16年振りの五輪出場が現実味を帯びてくる。
今日の試合は、歴史的瞬間の予感があるからなのか、女子バレー全日本メンバー総動員の観戦もあった。受け入れ体制は万全である。
しかし、オーストラリアは強敵。昨年のワールドカップでは、いいところなく敗れている。だが、追い風はある。オーストラリアは、イタリアストレート負けを食らってから気落ちしたのか、次の韓国にも敗れて連敗。これによりアジアトップに立てたので、日本にとってこの展開は絶好と言えよう。
立ち上がりは、オーストラリアに先行を許す苦しい展開だった。第1セットは一時6ポイントリードされ、正直勝つのは厳しいかなとそのときは思った。ところが、日本は徐々に差を詰めていく。オーストラリアはサーブミスが目立ち、雑だったことも幸いした。さらに、勝つためにはたとえエースでも途中交代させるのが植田ジャパンの厳しくてまた正しい決断。これまで華麗なアタックで勝利に貢献してきた越川優がこの日あまりいい出来ではないと見たら、キャプテン荻野正二に交代させ、チームを引き締めた。荻野は魂込めてのプレーでオーストラリアを攻撃していく。これでチームの士気は向上し、終盤で追いつき、第1セットをものにする。
今日はこの編成が正解だった。第2、第3セットも一進一退の攻防を続け、デュースにもつれこむ接戦となったが、最後は日本が制し、終わってみればオーストラリアにストレート勝ち!植田辰哉監督は感激のあまりコートに突っ伏した。
だが、これでもまだ北京出場が決まったわけではない。韓国・オーストラリアとは勝ち差は2なので、予選突破を確定させるならば、次のアルゼンチン戦に勝つことである。ここまできて植田ジャパンはもう止まらない。この勢いをそのままに、残り2戦も勝って、千駄ヶ谷の東京体育館をジョホールバルの歓喜並に盛り上げたいところである。
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